エレカシ 自選作品集 EPIC 創世記

エレファントカシマシ エレカシ 自選作品集 EPIC 創世記歌詞
1.ファイティングマン

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

黒いバラとりはらい 白い風流しこむ oh yeah
悪い奴らけちらし 本当の自由取り戻すのさ

oh ファイティングマン yeah 正義を気取るのさ
oh ファイティングマン yeah oh yeah

権力者の力には 鼻で笑ってこたえろ oh yeah
お前の力必要さ 俺を俺を力づけろよ

※oh ファイティングマン yeah 正義を気取るのさ
oh ファイティングマン yeah※

baby ファイティングマン…

自信を全て失っても 誰かがお前を待ってる oh yeah
お前の力必要さ 俺を俺を力づけろよ

(※くり返し)

baby ファイティングマン
baby ファイティングマン
baby ファイティングマン
baby ファイティングマン


2.おはよう こんにちは

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

おはよう こんにちは さようなら
言葉じり合わせ 日がくれた

頭かかえて そこらの芝生に寝ころんで
空 見上げて 何もかもが同じ

新聞でも読んで ひまつぶし
もの知り 博学 秀才 文化人

頭かかえて そこらの芝生に寝ころんで
空 見上げて 何もかもが同じ

おはよう こんにちは さようなら
言葉じり合わせ 日がくれた

ふらり ふらふら
ちらりと時計をのぞいたら
空 見上けて
明日 会おう バイバイバイ


3.デーデ

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

溜め息ばかりついてたら 何もできないさ
こんなにつまらん世の中も 金がかたづける

世の中まるく治めるなら 頭脳はいらないさ
少しばかりの悪知恵と 金があればいい

悲しい事あっても 1人きりになっても
金があるじゃないか 金があればいい
もしも君に友達が 1人もいないなら
ふぬけたド頭 フル回転 金が友達さ

悲しい事あっても 1人きりになっても
金があるじゃないか 金があればいい

金持ち とりもち 力持ち もちにもいろいろあるけれど
金持ち1番強いのは誰でもしってるさ
友達なんかいらないさ 金があればいい

ララララララ
心も身体も売り渡せ 金があればいい


4.浮雲男

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

ああ ぷかりたばこを
くゆらす男がひとり
ああ いつもうしろを
ふり向きゃ タバコを吸ってる
よせよ 飯のときにも
いっつも煙を吐いて
彼はやめない ひとり頷き
たばこをくゆらす

ぷかり ぷかり 煙雲になる
ぷかり ぷかり 浮雲男

吸いすぎだから おやめなさいと
人は言うけど
そんなときだけ ちょいと笑って
そっとつぶやく

ぷかり ぷかり 煙雲になる
ぷかり ぷかり 浮雲男

煙が雲になるわけないよ
みんなは笑う
すずしい目をして
この男も ニッコリ笑う
見ろよ 空じゃ ふわり
ふわりと 雲が流れ
見ろよ ここじゃ
ぷかりくゆらす煙が揺れてる

ぷかり ぷかり 煙雲になる
ぷかり ぷかり 浮雲男

ぷかり ぷかり 煙雲になる
ぷかり ぷかり 浮雲男


5.月と歩いた


6.おれのともだち


7.シャララ


8.奴隷天国

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

※太陽の下 おぼろげなるまま
右往左往であくびして死ね※

オロオロと 何にもわからず
夢よ希望と同情を乞うて果てろ

Ah 生まれたときからそう 何をしてきた
Ah 生まれたときから そうさ
奴隷天国よ

なんにもようできずによう
オロオロオロオロ 茫然と立って果てろ
しかばねめ

ああ 無理を承知でまた
繰り返されるしかばねどものいいわけ

Ah 生まれたときからそう いいわけばかりさ
Ah 生まれたときから そうさ

奴隷天国よ おめえの天国
奴隷天国よ 奴隷天国よ

生まれたことを悔やんでつらいつらいと
一生懸命同情乞うて果てろ

(※くり返し)

生まれたことを悔やんで果てろ
つらいつらいと一生懸命同情を乞え

Ah 生まれたときから そう 奴隷天国よ
Ah 生まれたときから そうさ
奴隷天国よ 奴隷天国よ
おめえの天国 奴隷天国よ

奴隷天国よ 奴隷天国よ
奴隷天国よ 奴隷天国よ

奴隷 奴隷 奴隷 奴隷
天国 天国 天国

何笑ってんだよ
何うなずいてんだよ
おめえだよ
そこの そこの そこの

おめえだよ おめえだよ


9.偶成


10.太陽ギラギラ

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

太陽ギラギラ ビルの谷間
働く人たち せわしげに
あそこを見てみろ 一人の男
首をうなだれて ナミダ顔

どうした その顔
みんな楽しそうだよ
ああ 俺にはわからない
ああ ほんとうに楽しいの

俺にはやつらが バカをすて
わざと全てを 知った顔
あきらめきった アホウヅラ
そんなこんなで下を見る

どうした その顔
みんな楽しそうだよ
ああ 俺にはわからない
ああ ほんとうに楽しいの

ふと ふりかえると彼はいない
太陽ギラギラ ビルの谷間
みんなといっしょに歩いたら
あれは夢だと 気がついた

ララララ
ララララ

空を飛ぶトリ 楽しげで
ああ おそらく 俺は幸せさ


11.珍奇男

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

世間の皆さん 私は誰でしょうね
わたくしは珍奇男 通称珍奇男
誰かがぬかした私が寄生虫だと
ありがとう皆さん またひとつ勉強しました
わたくしを見たならお金を投げて欲しい
あわれなる珍奇男みなさんあきれておられる
わたしを見たならシャララララ
お金をなげてねシャララララ
世間の義理に見はられてオットットイェー
ここまで苦労したのに 働いてつかれ
苦労してオッとっと 恐ろしや世間風
わたくしは珍奇男誰にも後ろ指さされず
ここまで苦労重ねて来た


12.ふわふわ

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

何にも見えない ふわふわの生活
どれがほんとか わからない 不思議さ

衣服は着るものと 決められて
裸で歩けば おこられる 逮捕される

何にもわからない ふわふわの頭
決まりきった常識が 不思議さ

追いかけまわされて くたくたさ
自分の姿が わからない わからない

この世の決まりはみんな 正しいと信じられて
身動き一つとれない

金 金 金 金 金 金

ウソ ウソ ウソ ウソ ウソだろ

ああ 人の目ばかり目について
自分の姿がわからない ぐちゃぐちゃさ

この世の決まりはみんな 正しいと信じられて
身動き一つとれない

うるせぇ だまれ ボケなす
俺に命令するな 言われた逆をやってやる

道徳も常識も法律もみんな
俺を追いこんだ動けないよ 何が自由だ

この世の決まりはみんな 正しいと信じられて
身動き一つとれない


13.やさしさ

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

何をしても どこに行っても 体が重たくて
ああ 今日もいつもと同じ

あくせくと働いて 一日が過ぎて行く
ああ 今日もいつもと同じ

退屈にのみこまれ 息がつまりそうさ
悲しい気分はもうこりごりさ

ああ お前のやさしさ 頭に思い浮かべて
このまま一人で お前の町まで車をとばして

何をしても どこに行っても 体が重たくて
ああ 今日もいつもと同じ

ああ お前のやさしさ 頭に思いうかべて
このまま行ってしまうなんて

帰る場所はもうお前だけさ そのやさしさ 俺だけに


14.涙

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

悲しいときには涙なんかこぼれない
うれしいときには肩怒らせ世を笑うさ
それでいい時間が止まらないで過ぎるだけで

それでいい時間が止まらないで過ぎるだけで
遠くなって近づいて遠くなって過ぎるのさ

悲しいときには涙なんかこぼれない
うれしいときには肩怒らせ世を笑うさ
んん


15.優しい川

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

優しい川の流れる岸辺には
光をあびて輝く姿あり
ひらきなおる態度もあからさま
まばたきの他には動かず

諸人 生きる場所さえ せばまって
裸足で固い地面を ふみならす
とどのつまりは すみに追いやられ
わけもわからず ただ泣き寝入り

Ah 清らなる川よ
Ah 清らなる川よ
震える姿よ

優しい川の流れる岸辺には
光をあびて輝く姿あり
もくずと消えた日々など
俺の目にゃまるで止まらず

Ah 諸人よ
Ah 清らなる川よ

強がるうしろから ちらりのぞいたら
ナミダの顔が見える ナミダの顔が


16.花男

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

ニタリ ニタリと策士ども
転ばぬ先の杖のよう
わけのわからぬ優しさと
生きる屍 こんにちは

まだよ まだよと目がギラギラ
底を知らないガリガリに
苦労が多いとタメ息が
生きてる幸せ忘れたか

遠くを歩いてる 俺の姿よ
どうしたわけか 涙ほろり
生きる屍 さようなら

きさまに言うこと何もない
聞きたいことも何もない
俺は口もと笑いうかべて
きさまを信じるさ

遠くを歩いてる 俺の姿よ
どうしたわけか 涙ほろり
生きる屍 さようなら

俺の姿を忘れるな
ニタリ ニタリの策士ども
どうせやるなら ドンとやれ
やつらを笑って ワハハのハ

遠くを歩いてる 俺の姿よ
どうしたわけか 涙ほろり
生きる屍 さようなら


17.この世は最高!

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

この世がどうにもならないぐらいは誰もしってらぁ
それでもやめられねぇぜ殺されるまでは
お前のウソもあいつのウソも全部見通しだ
かまわねぇやってくれなんでもいいから俺を踊らせろ

最高最高 この世は最高死ぬまでやめられねぇ
最高最高 この世は最高さ

手当たり次第に夢をつないでやってりゃいいんだ
明日もあさってもくたばりゃしねぇぜ
お前の心もあいつの心も全部見通しさ
俺にはやめられねぇぜこの世はこの世はこの世は最高さ

最高最高 殺られるまではくたばりゃしねぇぜ
最高最高 この世は最高死ぬまでやめられねぇ
最高最高 この世は最高さ

この世がどうにもならねぇぐらいは俺でも知ってるよ
それでもやめられねぇぜ殺されるまでは
お前の心もあいつの心も全部見通しさ
かまわねぇやってくれこの世はこの世はこの世は最高さ

最高最高 この世は最高死ぬまでやめられない
最高最高 殺られるまではくたばりゃしねぇぜ
最高最高 この世は最高さ

この世は最高…最高さ


18.夢のちまた


19.男は行く

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

ああ 男よ行け 男よ勝て さぁ男よ
俺はお前に負けないが
お前も俺に負けるなよ

ああ 女の人よ 俺の話を聞いてくれ
世間の風は重たいが
俺はやっぱり戦うよ

さとりすましたこの身には
肌にしみじみ染みてきた
浮世の風が さみしさが
身にしみじみ染みてきた 浮世の風が
俺達は自由な男じゃないか

ああ 男よ行け 男よ勝て
俺はお前に負けないが
お前も俺に負けるなよ

さとりすましたこの身には
身にしみじみ染みてきた
男よ 男よ 行け

我ら男たちの楽しき夢は
俺に人のあわれを教え
ビルは山の姿を見せ
群れは孤独に気付かしむ ああ

ああ 俺はひとり行く
ビルを山に見立てるために
浮世の風を味わいに

ああ 青蝿のごとく小うるさき人達よ
豚に真珠だ貴様らに
聞かせる歌などなくなった

さとりすましたこの身には
肌にしみじみ染みてきた
浮世の風が さみしさが
身にしみじみ染みてきた 浮世の風が
俺達は 俺達は 男じゃないか

男よ行け 男よ勝て
俺はお前に負けないが
お前も俺に負けるなよ

男よ 行け 行け


20.お前の夢を見た(ふられた男)


21.東京の空

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

ああ 街の空は晴れて ああ 人の心晴れず
尽きやらぬ悩みごと 何処へやら
山越えて谷越えて そう ああ 人の心晴れず
ああ ぶざまであればあるほどに んん わが身かわいや愛おしや
山の中 深い森の中 古き社のその中は
眠り続けた願いごと 皆が知ってる願いごと
おお あの夏の思い出は 何処へやら
山越えて谷越えて そう ああ 何処へ行ったのやら
やさしすぎるぜ

んん 人の心にほろほろり んん 涙こぼれるほろほろと
街の空 今日も晴れたようだ 窓の外は明るいよ
誰かがそっと囁いた ここには誰もいないのに
ああ 相応しくくらせれば それがいい
ありふれたことがいい ああ ありふれたことがいい
さみしすぎるよ 悲しすぎるぜ

俺には解るぜ最後のチャンスは ああ 100度も訪れた
解らない叶わない聞こえない届かない 望まない望めない頼りない
解らない叶わない心はここにもそこにも無い ああ… ああ…
ああ 街の空晴れて ああ 人の心晴れず

ありふれたことがいい そうさ
いつもと同じならいい
さりげない方がいい
花に水をやればいい ああ
ああ 涙は見せぬ方がいい
ああ そう望みは高い方がいい
ああ 涙は見せぬ方がいい
ああ ふさわしすぎるぜ
ああ 涙は枯れ果てた
(解らない 叶わない聞こえない届かない)
ああ 笑いは忘れ果てた
(望まない望めない頼りない)
悲しい芝居さ 似合のセリフさ
(解らない叶わない心はここにもそこにも無い ああ…)
俺にはわかるぜ
最後のチャンスは
ああ 100度も訪れた ああ 100度も訪れた

ああ 街の空晴れて ああ 街の空晴れて
必ずや叶うだろう 夢とやら 必ずや届くだろう そう ああ
あの夏の思い出は何処へやら 山越えて谷越えて そう ああ
ああ 街の空は晴れて


22.遁生

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

これから先は死ぬるまで
表へ出ないでくらす人。
たまに表へ出るときも
タバコと散歩に日をつぶす。
働く妻の横顔に力のぬけた目を向ける
鳴るのはテレビの音ばかり…。

「生活」無き身のはかなさは
くるむふとんの温かさ
ゴロリと寝ころぶ頭上には
積み上げられた本の山
苦しみ無き身のむなしさよ
浮かぶ未来は苦しげで…。

コツコツ鳴ってる火鉢を間に
誰かが俺に聞いている。
「お前はなぜに 引きこもる?」
俺は何も答えずに
引きつる笑顔を向けていた。

これから先は死ぬるまで
表へ出ないでくらす人。
コツコツ鳴ってる火鉢を間に
誰かが俺に聞いている。

「体の調子は何うなんだ?」
「寄生虫にやられてる。」
「お前に女は必要か?」
「ペットのようなら飼ってもいい。」
「車に乗って出かけよう。」
「俺はふとんで寝ていよう。」
「それじゃテレビを見るとしようか?」
「悲しすぎて見てられぬ。」
「お前は何が欲しいのだ?」
「夕陽に浮かぶ富士の山。」
「お前はなぜに生きている?」
「小さき花を見るために。
小さき花を見るために。」

歌を誰か知らないか?
つまらぬときに口ずさむ、
やさしい歌を知らないか?
金のために何をする?
女のために何をする?
人のために何をする?
それでお前は何処に行く?
それで俺は何処へ行く?
ラ・ラ・ラ…。

どうだ貴様もくらさぬか?
俺と一緒に寝てくらそう。


23.曙光

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

まったくよ
うまくいかねえよ
この世の暮らし 俺の暮らしは
ただ漫然と時は過ぎた
またぞろ一つ年を重ねた
つれづれと日々楽しみて
つれづれと日々悲しみて
日が暮れた、夜になったよ
またぞろ一つ年を重ねてた
見ろよ今日も高き太陽が俺達を照らす
ああ忘れ去られたり
朝焼けの中立っていた
熱き血潮燃えていた

俺のよ
人生はよ
朝 目が覚めた 夜 疲れて寝たよ
まったくもってしょうがねえ
熱き想いのこみあぐる日々は
優しき家庭の姿が去勢の砦(とりで)
ああ忘れ去られたり
朝焼けの中立っていた
熱き血潮燃えていた
朝焼けの中立っていた
熱き血潮が燃えていた

見ろよ 暮らす世々の姿
思え 曙光の時を!!

ああ見ろよ今日も高き太陽が我等を照らす
ああ忘れ去られたり
朝焼けの中立っていた
朝焼けの中立っていた
熱き血潮燃えていた
朝焼けの中立っていた

打ち過ぎる日々暮らしていたよ
思え 曙光の時を


24.男餓鬼道空っ風

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

耳慣れたことばかりだぜ 右から左へ抜けてくよ
うれしいこともそう悲しいことさえ
全部が全部たいくつのもとさ ヘィ
無念の想いもないかわり 喉ばかりやたら渇くのさ
三途の川までは見えないが
明日の無事だきゃ見えすぎなのさ

今日もなんかねえよ なんかたりねえよ 男餓鬼道空っ風
今日もなんかねえよ なんかたりねえよ そろそろ御飯の時間だよ ホゥッ

胸を焦がすような願いごとは 知らないうちに通り過ぎ
凄いこともあった気がするが
なんだかもはや忘れちまったぜ ああ
おいおい誰か見せてくれ 胸のすくような冒険を
夢だきゃたくさん持ってるぜ
やりたいことがたくさんあるのさ

ああ畜生め こん畜生め 刹那 爆笑 空元気
ああ畜生め こん畜生め ほらほら おねむの時間だよ ヘィ

耳慣れたことばかりだぜ 右から左へ抜けてくよ
うれしいこともそう 悲しいことさえ
全部が全部そうたいくつのもと
無念の想いもないかわり 喉ばかりやたら渇くのさ
三途の川までは見えないが
明日の無事だきゃ見えすぎなのさ

ああ なんかねえよ なんかたりねえよ 男畜生空元気
今日もなんかねえよ なんかたりねえよ 男餓鬼道空っ風だぜ

ああ畜生め こん畜生め 刹那 爆笑 空元気
ああ畜生め こん畜生め 男餓鬼道空っ風
男餓鬼道空っ風
男餓鬼道空っ風
男餓鬼道空っ風 よ


25.石橋たたいて八十年

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

ああ輝く光 あれは夢か幻か
ああ石橋たたけ それで八十年
ああ教えてくれよ 優しさのその秘密を
ああ石橋たたけ それで八十年

金を集めて 金を集めて八十、八十年 八十年
それで八十年

喜びもどうかすれば刺激さ
悲しみもどうかすれば刺激さ

ああこの道一筋 この道一筋八十、八十年 八十年
それで八十年

自由にやろうぜ
ニューヨーク〜北京〜ソウル〜
ウランバートル〜ピョンヤン〜
のびのびやろう
ヨーロッパ各都市〜キャンベラ〜
大阪〜名古屋〜札幌〜東京〜TOKIO!!

石橋たたいて八十年 八十年
石橋たたいて八十年

ほらほら どうかすれば神様の思うつぼ
喜びもどうかすれば刺激さ
悲しみもどうかすれば刺激さ

ああ輝く光 あれは夢か幻か
ああ石橋たたけ それで八十年


26.寒き夜


27.晩秋の一夜

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

ある夜ひとりで火鉢に手をかざし
くもった空気の部屋のうち
あわれ ああ いまだに生き残る
はかなき虫の鳴き声と共(とも)にいた
ああ ひとり動かず部屋にいた
ある秋の夜長に

過ぎたる月日も若きこの身には惜しくはないけれど
残った余生には希望を持とうか

老いたる姿は若きこの俺の懐かしい姿よ
いずれは死ぬる身の懐かしい遊びよ

日々のくらしに背中をつつかれて
それでも生きようか 死ぬまでは……

ある秋の夜 ひとりで火鉢を抱(だ)き
くもった部屋の空気で息をした

いまだに死ねぬ哀れなる虫の音と
秋の夜長を共に遊んでいた
ああ ひとり動かず部屋にいた
ある秋の夜長に


28.待つ男

作詞:宮本浩次
作曲:宮本浩次

ちょっと見てみろ この俺を
何んにも知らないんだ この俺は
ぼーっと 働らくやからも
おまえ こういう男をわらえるか

今日は おまえ何思う
息子の顔ちらり
そういうやからに俺はひとつ言う
おまえはただいま幸せかい

ああ 待てど くらせど
さっと背すじがさむくなる
だれも俺には近よるな

ああ 外をながめれば
かすむ空気に人のつぶ
なにやってんだ どうした
何をあわてて ぶざまにこける
そら ちょっと見りゃ
富士に太陽ちゃんとある

ガタガタと そりゃふれまわる
とくいの高慢ちきで
そういうやつらに俺は言う
きさまに人が信じらりょか

ああ 待てど くらせど
さっと背すじがさむくなる
だれも俺には近よるな

ああ 外をながめれば
かすむ空気と人のつぶ
なにやってんだ あんた
何をあわてて ぶざまにこける
そら ちょっと見りゃ
富士に太陽ちゃんとある